訪問入浴介護は、看護師1名を含む2~3名のスタッフにより、入浴のサポートを行う介護サービスである。訪問介護における入浴介助が利用者の自宅の浴室での入浴をサポートするのに対し、訪問入浴介護は訪問入浴車両に積まれた専用浴槽を利用者宅に持ち込んでの入浴介助を行う。そのため、自宅の浴槽が狭く入浴が困難な要介護者や、家族のサポートだけでは入浴が難しい場合など、多岐にわたるケースで利用されている。このサービスには看護師による入浴前後の健康チェックも含まれるため、被介護者の負担軽減に寄与するメリットがある。
人材不足や経営難の影響で、2007年から2019年の間に訪問入浴介護の事業所数は約3割、利用者数は約2割減少している。しかし、超高齢社会を迎える中で、今後も安定したニーズが見込まれるため、事業担い手の拡充が求められている。また、災害時の入浴支援として訪問入浴車が果たした役割も大きく、地域住民の生活を支える重要な資源としての期待が寄せられている。
