我々日本PMIパートナーズは国内唯一のセクター特化型のヘルスケア専門バイアウトファンドで、医師資格を有するメンバーを含む専門チームが投資先企業を支援しています。
ヘルスケアファンドと聞くと、病院チェーンや創薬バイオへの投資を想起しがちです。しかし、私たち日本PMIパートナーズは少し異なり、在宅看護・介護と医療ICT/DX領域へ投資を行ってきました。今回はその背景を日本社会の制度と課題からご説明したいと思います。
日本では、病院の運営主体は原則として非営利の医療法人に限られ、株式会社での運営は認められていないため、バイアウトファンドは参入しにくい領域です。また、創薬バイオは臨床・承認の長期化とバイナリー性が大きく、ファンドの責任期間内で再現性のあるリターン設計が難しくなります。
一方、在宅看護・介護や医療ICT/DXは、地域医療・医療介護連携という政策の後押しが継続しつつ、ロールアップと生産性向上の余地が大きいため、業務効率化/採用などの実装が短サイクルでEBITDAに直結し、資本効率の高いバイアウトが成立しやすい領域です。
日本では、少子高齢化の進行により医療・介護サービスの需要が増える一方、労働人口は縮小しています。とりわけ2040年に向けて高齢化率がピークを迎える中、医療提供体制の持続可能性が問われています。さらに地域間での医療の質やアクセスの格差、需要増に対する人材不足(Fig. 2)は、全国共通の中核課題です。
政府は2040年を見据え、地域医療・医療介護連携の推進を掲げ、介護人材の生産性向上や外国人材の受入れを後押しする補助・支援策を拡充しています。
日本PMIパートナーズは、こうした現場の課題と政策の潮流にアラインする以下のような事業に投資し、社会的インパクトとリターンの両立を追求しています。
・在宅・地域包括ケアを支える事業のスケール支援
・医療・介護現場のICT/DX活用による生産性向上
・多様な人材活用(外国人材含む)と定着・育成の仕組み化
